中国で自動車の販売台数が激減しているという。今後を予測するには、バブルに酔った先人に学ばないとの巻 [Global Economy]
バブルは弾けた時に弾けたとは感じられない。
遅れてそれはやってくる。諦めを伴って。
日本の株式市場の下落は1990年に入ってからだったが、これによってバブルが崩壊したと皆が認識したわけではない。
なぜなら、日本のバブルの親玉は土地だったから。
土地が下がり始めたのは、総量規制の通達を出し、銀行による過剰な貸し出しを抑えたから(実施された期間1990年3月から1991年12月)。
これによって、レイトンハウスの赤城さんは窮地に陥り、逮捕された(富士銀行不正融資事件)。1991年9月のことである。因みにMZA有明が潰れたのも1991年。
ジュリアナ東京はバブルが終わってからできたと、増税派の財務省寄りのドメスティックな経済学者さんも間違えて発言していますが、これはぎりぎりバブル期に入っている(開業日1991年5月15日)。
諦めだしたのが92年とか93年になってからで、その頃でも桃源社の社長さんなどは、土地はまた上がりだすと言っていて莫大な借金を抱えることとなった。
高橋治則(イ・アイ・イ・インターナショナル)、佐々木吉之助(桃源社)、渡辺喜太郎(麻布自動車)、伊藤和夫(エスポ)、川又三智彦(ツカサのウィークリーマンション)、中内功(ダイエー)、千昌夫、桑田真澄。皆土地がらみ。
バブル前に、パチンコをやっていて同じ思いをした。フィーバーして「ドル箱」に玉がいっぱい溜まる。これだけあればさらに増えると考える。ところが入らない、あれよあれよと減っていく。あれだけあったのにと失ったものを取り返すために金をつぎ込む。そしてすっからかんになる。
この経験をしてから私は、一度フィーバーしたら直ぐに換金したのである。
どうでもいいけど、バブルは国内のレースを見ていても検証ができる。
当時国内の最高峰のレースだった全日本F3000の第一戦における出場台数の推移である。
1987年-17台 1988年-18台 1989年-22台 1990年-31台 1991年-35台 1992年-29台 1993年-24台 1994年-18台 1995年-18台
日本のフォーミュラレースの歴史でこの記録は破られていない。
自家用車の新車登録台数でも、1990年に「7777665」という数字を記録してから破られていない。
でも、この数字は実態を表していない。生産が追い付かなくて納車待ちが数年という例はざらにあり、中古車店で、新古車が高値で売られていたのだ。
この営業側の要求に屈して、自動車会社は、工場を新設して需要にこたえようとした。そして、バブルは崩壊し過剰な設備を抱え、やっちゃった日産となった。
何が言いたいかというと、好景気の最中にいた人は、中々諦めきれない。
バブルの崩壊は、遅れて認識される。
中国の株式市場は今年の夏に暴落した。住宅のバブルはその前に崩壊しているが金を与えて覆い隠しているという。
外資の資金が引き上げられていくとき、実体が露にされる。
それが来年なのか、再来年なのか、はっきりとは言えないけど…
2015-12-15 17:03
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コメント(4)
クー!やめて!
by タッチおじさん (2015-12-16 16:52)
タッチおじさん様
Keep on.. Don't Stop 'Til You Get Enough~♪
ポー
急に物事が起こると戸惑うが、事前にわかっていれば怖くない。黙って行けよ、行けばわかるさ。仙谷さんの負けさ、仙谷さんの負けさ~♪
by masakazoo (2015-12-16 20:49)
処で・・・ジャガーがレース復帰ですって!
by タッチおじさん (2015-12-16 23:24)
ジャガーどこにでるんですか? シルクカットジャギュアーでルマンかな? F1は無いだろうし。スーパーフォーミュラはもっと無いし。
by masakazoo (2015-12-16 23:39)